木ノ下裕一「らくごのごらく」


 もはやおなじみとなった、てんとうむしプロジェクト「未来への素振り」展ギャラリートーク。第3回目の今回は、同日に京都芸術センターで開催される第299回市民寄席にちなみ、落語のお話をしてもらうことにしました。担当したのは、歌舞伎を現代風にアレンジする演劇グループの木ノ下歌舞伎主宰の木ノ下裕一さんです。
 しかし、木ノ下「歌舞伎」の主宰者がなぜ落語の話をするのでしょうか?あるいは、なぜ木ノ下さんは落語ではなく歌舞伎を取り扱っているのでしょうか・・・?
 その理由は、「僕は落語を愛しているので、落語を扱うことは出来ない」というもの。ピュア極まりない理由に僕は心を打たれました。
 さて、そんな木ノ下さんの落語との出会いは小学校時代にさかのぼります。小学校低学年のときにあまりにも退屈していたので、近くの公民館へ行って出会った落語。その出会いは、木ノ下少年に衝撃を与え、彼の人生を大きく変えることになりました。
 今回のお話では、落語との出会いから「引退」まで(木ノ下さんは小学校時代に早くも「芸の荒れ」を感じ、落語を自分でするのをやめたそうです)、その後見る専門となってから出会った名人たちのお話をしてもらいました。
 落語に疎い僕は、彼の口から出てくる落語家たちの名前にいまいちついていけませんでしたが、聞きにきてくださったお客さんとは濃厚な落語談義が繰り広げられました【京都芸術センター安河内】

 このお話の模様は後日USTREAMにアップしますので、お楽しみに!