藤本智奈美「書道でしょ?」


 今回のギャラリートークのタイトルは、出来る限りダジャレを使っています。特に深い理由があるわけではありませんが、ダジャレぐらいの軽いタイトルの方が、多くの人に来てもらえるかなと思ったし、話す方にしても気軽に話せるのかな、と思ったからです。
 本日のトークタイトルもまたダジャレめいたものをつけてみました。「書道でしょ?」。良く意味の分からない言葉ですが、思いついた時になんだか可愛いなと思って、そのままタイトルにしてみました(ちなみに6日にトークを行った木ノ下君に書道でダジャレを考えて、とお願いすると、即座に「スミにおけない書道」と考えてくれました。さすがです。でもあまりに上手すぎるので没にしました。。)

 さて、今回は書道のお話です。藤本さんによれば、書道には、いわゆる書道(コンクールなどがあり、その芸術性を目的とするもの)と、より日常生活と結びつく実用書道のふたつがあるらしいです。今回のお話は、前者の書道業界のお話と、後者の実用書道のワークショップをしてもらいました。

 ワークショップでは、各自名前を書いてみました。すると藤本さんが即座にそれぞれの文字の癖を見抜いて、修正すべき点を教えてくれました。たとえば僕は「ウ冠」に癖があると言われ、より安定感のある書き方を教えてくれました。また、僕は無意識的に自分の名前の「法」という字の最後の一画を大きく書いてしまうようで、「それは自己主張だよね」と言われてしまいました。

 藤本さんによれば、美しい文字を書くコツは、バランスと余白だそうです。これは、いかに安定感を作るか、と言い換えてもいいかもしれません。

 最近は文章を書くといってももっぱらPCで書くばかりですが、美しい文字は書けた方が良いですよね。いや書けた方がいいかどうかはともかく、少なくとも個人的には書けた方がかっこいいと思います。今回のトークを聞いて、いつか綺麗な字が書ける日まで、藤本さんから教えてもらったことを忘れずに日々丁寧に字を書いていこうと思いました。文字通り、「未来への素振り」を続けようと思います!