オリエンテーション

 京都芸術センター開設10周年を記念し、ボランティア・スタッフと協働で企画運営する展覧会を、2010年3月に開催すること。最初のオリエンテーションの際に決まっていたのはこの点だけでした。どのようなテーマを持ち、出品作家を誰にするのか、あるいは、どのようなかたちで進めてゆくのかなどは未定なまま、とりあえずボランティア・スタッフの皆さんにお声がけしました。すると、30名ほどの方がお集まりくださいました。
 最初に事務局側から、今回の主旨について説明しました。「これまで京都芸術センターではボランティア・スタッフにギャラリーでの作品監視や作品解説、アーティストの制作補助などさまざまな点で協力してもらってきた。今回のプロジェクトでは、開設以来初めての試みとして、さまざまな展覧会に身近に触れてきたボランティア・スタッフの意見を中心に据え、ボランティア・スタッフ個々人の実感に根ざした展覧会を作りたい。もしそうした展覧会を作り上げることが出来るのであれば、それは京都芸術センターのこれまでの10年間を振り返るという点においても、そして、これからの10年を考えるという点においても有意義なものになるだろう」というのが、その主旨の大意です。
 オリエンテーションでは、こうした主旨の説明のほかに、出席していたボランティア・スタッフの自己紹介と最近見た展覧会のうち印象に残っているものをお話いただきました。